母乳育児
当院では母乳育児を推進しています
母乳育児は、みなさんが知っているようにとても良い育児方法です。ぜひ可能な限り母乳育児を体験してみてください。
一方では、理由があって母乳育児が難しい場合や、治療のために母乳以外の栄養が必要な場合など色々なケースがあると思います。
そこで、以下のようなケアを心がけています。
- 母乳育児はお母さんに合わせて無理のないように勧めています
- 細く、長く続けることが大切だという話をしています(混合でも細く、長くが大切です)
- 理由があって、母乳育児できない時には、相談にのり、一緒に考えます
- 赤ちゃんの様子をよく観察しながら、小児科・産科の先生・助産師・看護師で話し合い、お母さん主体で育児方法を考えています
母乳育児のイメージは?
出産すると母乳が出て、赤ちゃんはそれを3時間ごとにゴクゴク飲み、満足してスヤスヤと眠る。
実際の母乳育児は
最初はハプニングの連続で「こんなはずではなかった」と思うこともたくさん
しかし、本来の母乳育児が確立するまで3ヶ月かかると言われています。決して焦ることはありません。
そこで、ホルモンの仕組み、母乳育児のメリットや母乳育児を続ける方法などを紹介します
母乳の分泌に係わるホルモン
- プロラクチン
- オキシトシン
出産後は、プロラクチンの働きが活発になり母乳を作りだします。
母乳の分泌が本格的になるのは個人差がありますが、出産後2~3日たってからが一般的です。
オキシトシンは、赤ちゃんが乳首を吸う刺激で分泌されるホルモンです。
また、赤ちゃんが乳首を吸う刺激で、プロラクチンの分泌も促しますので、赤ちゃんに吸ってもらうことでおっぱいの分泌につながるというわけです。
最初は、おっぱいが出なくても赤ちゃんが吸いたいだけ、何度も吸ってもらいましょう
赤ちゃんの要求と、ママのおっぱいの供給のリズムが合い始めると母乳育児は楽しく幸せなものになります
母乳のメリット
赤ちゃんにとって
- お乳を吸うことによってお母さんを信頼し、赤ちゃんの心を育てます。
- 病気から赤ちゃんを守ります。アレルギーや病気から守る免疫物質が、たくさん含まれ細菌やウィルスが胃や腸にはいらないようにガードします。
- お乳の中には脳の働きをよくするものがいっぱい含まれています。
お母さんにとって
- お乳を吸わせることによって母性を育て、子育ての楽しさが味わえます。
(お乳を吸わせることによってお母さんのダイエットの効果があります) - 産後の回復を早くします。
※母乳には、身体を大きくする栄養という意味のほかに、心にも栄養を与えることができると言われています。期限を決めず、赤ちゃんが欲しがるうちは、飲ませてあげましょう。
母乳の分泌に係わるホルモン
ごぼう子
<効能>
ごぼうの種はごぼう子または大力士(だいりきし)と呼ばれ、解熱、のど痛、利尿、排膿作用をもつ漢方として繁用されてきた重要な薬物です。ごぼう自身、血液をよくし、新陳代謝を強め、便通もよくなり古血をとる作用があるとも言われています。産後の乳腺炎でお乳の出が悪いときや乳管開通が不十分な時に内服すると乳腺炎の予防や乳汁排出作用があるため、乳汁うっ滞しているケースに効果があると言われています。
フライパンで炒って下さい。香ばしく食べやすくなります。
1日3回ひとつまみ、15~20粒程度を目安に粒のまま噛んで食間に内服してください。香ばしい味がします。
たんぽぽコーヒー
<効能>
たんぽぽは、古くから漢方薬として用いられ、ビタミン・ミネラルが豊富な、薬用に富む薬草のひとつです。根は薬効に富み、乳腺炎や母乳不足・健胃・神経痛・リュウマチ等に効果があると言われています。 たんぽぽコーヒーは、たんぽぽの根で焙煎されたコーヒーです。その他野草エキスが入っていますが、ノンカフェインで飲みやすく、お子様にもお勧めできます。
1日3回程度カップに好みの量(スプーン2杯程度)入れて飲むといいそうです
母乳外来
予約制になっています。
退院時に予約を受け付けています。また、退院後もお電話にて予約を受け付けています。
退院後の授乳トラブル・おっぱいマッサージ・乳腺炎等のおっぱいのトラブル・育児の悩みについてなど、母乳を学び経験ある助産師が全力でお手伝いします。
当日は赤ちゃんと一緒にご来院ください。
持ち物:タオル3本
料 金
おっぱいマッサージ (指導込) | 2,500円+消費税 |
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※治療・投薬の必要がある時は保険診療となります
助産師外来でおっぱいで育てるコツをお教え致します。